TOPICS
トピックス
問題提起をドヤリングしてくる人にお悩みのマネージャーへ。五本指での評価説明
「これ、良くないと思うんですよね。」
「それ、意味あるんですかね。」
「あれ、ダメだったじゃないですか。」
上記の言葉。
あまり良い言葉ではありませんよね。
僕も書いているだけでちょっと嫌な気分になるくらいです。
ただ、そう言ってくる人に対し、なかなか正論で返すことは難しい。
なぜなら確かに問題は問題だから。
問題提起自体はもちろん悪いことではありません。
ですが、場合によっては、問題提起だけでは誹謗中傷に捉えられてしまい、場の空気が悪くなってしまう場合もある。
なのでこういった問題提起をしてくれる人に、片手(五本指)を横にして説明している話しがあります。
この話しは、ちょっと上から目線になってしまって恐縮なのですが、マネージメントをする立場として部下の評価指標としています。
マネージメントする立場の人に話すと「めちゃいい!分かりやすい!」と絶賛されるので、もしいいね!と思ったらぜひぜひ使ってみてください。
問題提起をドヤ顔でしてくれる人にも非常に理解してもらえることが多いです。
たまに理解してもらえないことがありますが、どんな時かは最後のまとめで。
小指は-2
片手を横にして説明します。
横にした時の小指。
これは問題事態に気づいていない人を指します。
社内社外の問題に対し、当事者意識が非常に薄く、そもそも興味が無い、自分には関係ないと思ってしまう思考の人を指します。
こんな人は申し訳ないけど、ビジネス上の評価では-2。
薬指は-1
薬指は、問題には気づいているけど、問題提起してこない人。
遠慮していたり、自分に自信がなかったり、自分に面倒が振りかかるのを恐れて、あえて見守っている人を指します。
こんな人はビジネス上の評価では-1。
中指は0
中指は問題提起をしてくる人。
経験上、ここが一番多い。
「どうですか!」
「これが問題でしょ!」
とドヤ顔で言ってきます。
うーん、確かに問題ですよね。
でもそれは普通にみんな気づいているし、問題提起だけでは全く解決になっていないので、残念ながら評価としては0。
人差し指は+1
人差し指は、問題提起だけで終わることなく、自分でなんとかしてくれる人。
他の人に頼むより自分で解決できちゃうから、自分でなんとかしちゃう。
非常に能力の高い人です。
頼もしいですね。
ですが、自分でなんとかしちゃうから、その後も同じ問題が起きてもまた自分でなんとかしちゃってくれる。
大変有り難く、間違いなくプラスなのですが、チームの未来で考えると、その人がいないと解決できなくなっちゃうんですよね。
何度も言いますが、非常に有り難く、すばらしい!助かる!
でもそのもう一歩先があります。
親指は+2
親指は、起きた問題に対して、仕組みでなんとかしようとする人。
これはマネージメントの骨頂です。
もう何もいうことがない。素敵。
社長からすると、部門を全て任せたい。
写真の親指の確度から見ても、そして社長からして、相当高い評価をします。
例えば、
・Aさんはこういうタイプだからこう伝えよう。
・Bさんはこういうタイプだから、Cさんにこう伝えて、Cさんから言ってもらおう。
・Dさんは今このタイミングで伝えるのでなく、こういった時期がきたら伝えよう。
・社内のマニュアル的に、こういったルールを加えれば、同じ問題が起きた時もみんな対応できるだろう。
・お客さんからクレームがきた。でも誰も返さない。これは問題だ。・・・で終わらず、自分で返信しながら返信文章を雛形として全体にシェアして、社長に担当者は誰が適任ですと促す。
とかですね。
人それぞれ違うタイプだし、同じ感じ方ではない。
一辺倒では、なかなかマネージメントできないのです。
ちなみに、社長という仕事をしている人は普通にこういった対応をします(するはずです)
まとめ
いかがでしたでしょうか?
「私、-1だ。」
とか、
「私、良かれと思って問題提起していたけど、確かに解決に至ってないから0だったかも。」
とか、
耳の痛い人もいたのでは?(笑)
あまり否定的に捉えていただきたくないのですが、あくまでもビジネス上での話し。
その人の人格を否定しているわけではないので、ご理解ください。
(たまに人格否定として捉えられて、めちゃへこんでしまう人もいるので。)
そして、普段、日常生活でこんな目で見ているわけではないので、友達でもこんな評価されているんだと思わずに、普通に接してください(笑)
マネージメントする立場として、うまく伝えることができず関係が悪くなってしまったこともたくさん経験し、コーチングやリーダーシップを学び、今の僕のトップマネージメントをする立場での評価・説明方法です。
もし問題提起ばかりドヤ顔でしてくる部下がいたら、「問題提起自体は悪いことではないけど、上司として私はこう評価しているんだよ。」と優しくうまく説明する場合に使ってみてくださいね。