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「考える」とは
こんにちは。最近どれだけ時短で料理を作れるかを大事にしているディレクター五味です。
ディレクターは意思決定が非常に多い職種です。
デザインの色や雰囲気、スケジュール、ライティングに関するところまで、ディレクターの責任で決定をしていきます。
ではどうやって意思決定をしていけば良いのでしょうか?
「この色が好きだから」「なんかかっこいいから」
そんな理由ではだめですよね。(笑)
お仕事でいただいているものですから「わたし」が気に入るものではなく、クライアントの期待に応え、クライアントの先のお客さまに伝わるものをつくらなければなりません。
そこで大切になってくるのが「考える」ということです。
理由を求められたときに、相手に適切に説明するためには、どんなところにも「なぜ」そうしたのかという意図がなければなりません。
偉そうに書いておりますが、五味も「考える」ことはまだまだ日々練習中でございます。
多面的な見方をしてみる
最近思うのが「考える」ということもスキルだということです。
誰でも普段考えることをしていると思います。
でもそれはほとんどの場合、主観的な見方によるものではないでしょうか?
ものごとは、見方によって全く違う見え方をしてくるものです。
「ミステリと言う勿れ」というドラマの中でわかりやすい例えがありましたので引用したいと思います。
真実は一つじゃない
2つや3つでもない
真実は人の数だけあるんですよ
でも事実は一つです
起こったことは1つ
たとえば、「AとBがぶつかってBが怪我をした」という事象に対して、AとBによって受け取り方やそのときに感じる感情は違いますし、それを見ていたCという人物がいたとすればCもまた違う捉え方をするかもしれません。
ただし、「AとBがぶつかってBが怪我をした」という事実はひとつです。
これは、「起こったこと」に対するものの見方についての例え話ですが、制作においては感情設計、つまり受け取った人がどう感じるか?ということを意図的につくりださなければならないため、多面的な見方ができることはとても大切になってきます。
対象のユーザーに届けるために、ときには自分ではない誰かになったつもりで、ものごとを考えたり見たりすることもあります。
より深く考えてみる
では、多面的に見るだけでなく、ものごとをより深く考えるにはどうすれば良いのでしょうか?
最近勉強したものの中で、なるほど!と思ったものがあるのでご紹介します。
ものごとを深く考えられる人は、抽象的思考と具体的思考のバランスが良いのだそうです。
抽象的思考というのは、物事をひとつの概念としてまとめる思考のことで、物事の本質をとらえるときに重要になります。
具体的思考というのは、抽象的思考の逆で、ひとつの概念から例を考える思考のことです。
例えば、仕事は一つ一つこなせるけれど、その仕事がプロジェクトのどのあたりに位置しているのかがイメージできないというときは具体的思考に偏っていると考えられます。逆に、プロジェクトの完成像はすぐにイメージできるのに、何をすべきかうまくイメージできないという方は抽象的思考に偏っていると言えます。
深く考えるための2つの質問
この思考の偏りを解消するためには、2つの質問が有効だそうです。
考えるときに、抽象的思考が得意だなという方は「具体的には?」、具体的思考が得意だなという方は「一言で言うと?」と自分に問いかけてみてください。
わたしは抽象的思考に偏りがちなので、人に説明する時もいつもなんとなくふわっとしてしまいます。
大枠のイメージはついているのですが、出てくる言葉が抽象的なものになりがちです。
それを防ぐためには、そのイメージを実現するためには「具体的に」何をすれば良いだろう?と問いかけるようにすると、仕事もスムーズに進みますし、イメージの共有もしやすくなります。
逆に具体的思考が得意な方は、タスクひとつひとつに目を向けるだけでなく、このタスクは「一言で言うと」何の目的のためにやっているだろうか。「一言で言うと」プロジェクト全体の何割が終わっているだろうか。と問いかけてみると、仕事の力の入れどころがわかったり、スケジュール管理がしやすくなったりします。
皆さんも考えることに行きづまったときは「一言で言うと?」「具体的には?」と自分に問いかけてみてください。
この記事を作成するにあたり下記の記事を参考にさせていただきました
https://hayaazu.com/totonou_misuteri1_meigen/
https://studyhacker.net/columns/shikou-kuse-2words