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“キャリアについて”大学生と一緒に考える。
こんにちは!ウェブエイトの“孫の手になりたい”石田ゆずまです。
10月は、さまざまな方の「困りごと」に寄り添う活動をしています。
たとえば——
「死ぬまでにどうしても行きたかった神社に連れていってほしい」
「携帯のキャリアプランを一緒に見直してほしい」
「MacBookの使い方がわからないので教えてほしい」
といったご相談です。
そんな中で、ある大人の方から「多様な生き方をしている若者の話を大学生にしてほしい」と声をかけていただき、大学生とお話しする機会がありました。
■ “週3回働く社会人”という生き方
会ったのは、都内の私立大学に通う3年生の学生さん。
これから社会に出るにあたって、どんな働き方があるのか模索しているとのことでした。
私は現在、週3回ウェブエイトで働き、それ以外の日は個人で仕事をしたり、休んだりしています。
おそらく多くの人が「週3回?それで生活できるの?」と驚くと思います。
正直に言えば、ウェブエイトの収入だけでは生活は成り立ちません。
個人の仕事をしたり、しなかったりしながら、なんとか暮らしています。
これは入社時に、社長や人事と話し合い、了承を得たうえでの働き方です。(2025年10月現在)
私が大切にしているのは「何を大事に社会と関わるか」ということ。
私はもともと精神疾患を持っており、長時間働くことが難しいタイプです。
それでも、「相手の困りごとに価値を提供できる人でありたい」と思っています。
今の“ウェブエイト+個人”という働き方は、私にとってちょうどいいバランスです。
■ 大学生と一緒に整理した3つのこと
キャリアの不安は、漠然としたものが多いです。
そこで大学生と一緒に、少しずつ整理して考えてみました。
1:自分の「絶対に譲れないポイント」を書き出す
社会に出る前は、どんな仕事をして、どんな日常を送るのか、想像するのも難しいものです。
でも、人には必ず「自分の特性」があります。
「無理をしてしまうこと」「できないこと」を理解することが、キャリアの第一歩です。
たとえば私は「スーツやフォーマルな格好をすること」ができません。
質感や締め付けが苦手で、フォーマルな場が続くと3日ほど寝込んでしまうほど。
そのため、ドレスコードがある仕事は基本的にお断りしています。
私にとって「スーツを着ない」は持続可能に働くための最重要条件。
この“譲れないポイント”を外すことで、逆にキャリアの選択肢は広がります。
2:支出の流れを把握する
厚労省の調査によると、新卒の平均月給は23万7,300円(令和5年度)。
この金額を「多い」と感じるか「少ない」と感じるかは、人によって異なります。
だからこそ、自分の支出を把握しておくことが大切です。
家賃・光熱費・通信費・食費・娯楽費など、自分がどのくらい使っているかを知っておく。
もし支出が少なく、有り余る預貯金が増えるようなら、収入が少なくても十分暮らせるということです。
逆に足りない場合は、支出の見直しか、収入の多い働き方を考える必要があります。
平均や常識に合わせるのではなく、自分自身の生活コストを基準に考えることが大切です。
3:スモールステップで社会との接点を広げる
社会との関わり方は、正社員だけではありません。
パート、アルバイト、フリーランス、ボランティア——
どんな形でも社会とつながることができます。
大事なのは「一歩踏み出す勇気」と「安心して戻れる居場所」。
無条件に受け入れてもらえる“安心の場”があることで、挑戦はしやすくなります。
その行き来の中で「できた!」という成功体験を少しずつ増やしていく。
それが自信になり、キャリアの軸が育っていきます。
■ まとめ
大学生と一緒に“キャリア”について考えてみて感じたのは、
働き方はひとつじゃないということ。
たしかに、新卒でフルタイム正社員として働くのも素晴らしい選択です。
新卒カードは限られた期間の特権でもあります。
でも、それ以外にも無数の働き方があります。
私自身も、これが「正解」とは思っていません。
ただ、「今の自分に合っているか」を常に見つめながら働いています。
年齢やライフステージが変われば、キャリアも変わっていくもの。
その都度、自分らしい選択をしていけばいいと思っています。
キャリアに“正解”はありません。
生きている限り、誰もがキャリアについて悩み、考え続けるもの。
だからこそ、一緒にこの社会でサバイバルしていきましょう。