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産後、文章が読めなくなった。わたしのマミーブレインの乗り越え方。

きっかけは社内でぽろっと産後文章が読めなくなったことを話したところから。
世間にはまだまだマミーブレインって知られていないんだなあというのを受けて。

今日はず〜〜〜っと産後のマミーブレインに悩んできたわたしが、
今まさに悩んでいるかた方、そしてマミーブレインとはなんぞや?な方に、
対処法や、乗り越えマインドなどをお伝えします。

はじめに

いつまでこうなの?
対処法はあるんだろうか?
こんなんで、働ける?

今”マミーブレイン”状態の方、不安ですよね。

でもこんなポンコツ is 自分の内川も気付いたらなんか大丈夫かも〜までには回復したので、あなただって大丈夫。
人生100年ならそんな時期もしゃーなしと思って、
出来ることだけやっていきましょう。

そしてそんな状態の社員を抱える経営者やマネジメント層の方、
“今は仕方ない”と思いましょう。
出来なくて辛いのはご本人自身。
そうでなくとも出産+育児のWパンチでもームリ!仕事っつーか人生もムリ!!なころ。
産後の恨みと恩は一生ものなので、恩の方を売っとくといいことありますよ。

そもそもマミーブレインとは

マミーブレインとは、産後に一時的に記憶力や集中力、思考力や判断力の低下が見られる状態を指す言葉です。医学用語ではなく、一般的に「産後ボケ」と呼ばれる現象とほぼ同義です。

わたしは結婚後フリーランスとして働いていたので産休も育休もありません。
なので割と早い段階で(あれ?)と思っていました。

依頼者からのチャットが頭に入って来ないのです。

夜も朝も寝る時間がないので常に体調やばいなとは感じていましたが、
それにしたって何度読んでも言われている指示内容がわからない。

そんな中たまたま読んだこのエッセイで”マミーブレイン”を知ることになります。
ワタシはぜったい虐待しませんからね!(著:あらいぴろよ)
(ちなみに本の中では検索で「産後バカ」と出たことでこの状態を知るのですが…言い方!!!)

この本の主人公、著者のあらいさんもフリーランスのイラストレーター。
長男のMやすくん育児中産後2ヶ月で復帰、
普通の生活(料理や掃除など)は問題ないのに、
仕事に関することだけうまく出来なくなってしまっていました。

エッセイの中であらいさんも相手からのメールが読めないことに焦り、
苦渋の選択でメールを印刷します。
そうすると一文字ずつなら読めたんだそうで…

早速わたしも真似してみました。

指示が読めない問題はこう対応する

家にプリンターはないので近所のコンビニに駆け込みメールもチャットも文章まるっとプリント。
シャーペンで下線を引きながら一文ずつチェックするこの方法で、
長文かつ重要なチャットはなんとか解読できるようになりました。

また単純で短文の指示であれば、
コンビニに行かずとも重要部分をコピペして自作の指示書に再構築。
それを上からひとつひとつ潰すことで指示の対応漏れを防ぎました。

今ならChat GPTに丸投げしてタスクを洗い出してもらうのもアリですね。

職場の仲間やアイテムに頼る

実際、出産によって母親の脳みそは不可逆的に変化します。

出典:パパは脳研究者 ~子どもを育てる脳科学~(著:池谷 裕二)
※マミーブレインによって読書ができなくなった私も、漫画や育児書とかの教科書的なものは読めたのでこれはマミーブレインな方にもオススメです!いろんなことが脳がそうなってるんならしゃーねえ!と諦められます(ただここに出ている娘さんはめっちゃ出来るお子さんなので、そこを比べると爆死します)

出産で出来た傷跡が完全には元に戻らないように、
脳みそだってマミブレったら完璧な元通りにはならない。

正直この状態のときは生産性はガタ落ちです。
今まで5分で出来たことが頑張ってがんばってのやっと30分とかザラになる。

わたしは当時フリーランスだったので寝なければ時間は作れましたが、
職場復帰した方なら焦るでしょう。
こんなに出来ないなら…と退職を考える方もいるのではないでしょうか。

でも待ってください。
個人差はあるとはいえ、人類の半分を占める女性が抱えるマミブレっちゃうかも問題。
これに対処できなかったらこの先の労働者人口激減社会の未来とかなくないですか。
せっかく産後、大変な中でも復帰してくれた得難い人材を、マミブレに奪われるのは癪じゃないですか。

声を大にして「今はできません」「でも頑張ります」と言って職場の仲間に頼りましょう。
今まで使わなくても良かったかも知れないけど、これからは補助ツール(AIやタスク管理アプリ)に頼りましょう。

ゆっくり進行する老化現象ですら受け入れられない人間が多い中、
急激に仕事に関してポンコツになっちゃったって、なんでやねん?!
(母体が育児に専念するよう進化しちゃった脳みその仕様なんで仕方ない)

まじで「出来ない自分」を受け入れるのはつらいんですが、
マミブレの対処法はまず「出来ない自分を受け入れる」しかないと思っています。

そもそも生産性で考えるなら人間一人爆誕させた上に将来自立した人間になるよう育てる以上の”生産性”なんてないのでは。
生産性上げたからマミブレってんです。

そう思うことで自分の自尊心は守るようにしつつ、
人に頼る、ツールに頼るで乗り越えていきましょう。

読書問題

これは長かった〜〜〜〜。

前述の通りコミックエッセイや教科書的な文章はなんとか読めたんですが、
趣味の読書が全く出来なくなりました。
文章を読もうとしても目が滑って意味が掴めない。よくわかんない。
そもそもあかちゃん育児中、眠い。無理。で、全く読めなかった。

教科書的なやつは情報が必要!!読まねば!!!があるのでなんとかなりましたが、
正直小説ってなんのために読むのか謎ですよね。

仕事も家事も育児もたまってんのに今それやる??っていう。
時間と余裕があるから小説を楽しめたんだなあと痛感した出来事でした。

でもず〜っと好きだった読書ができなくて日々に育児と仕事しかなくて(コロナ真っ最中なのもあって)このまま趣味も消えた味気ない人生を送るのか…

いや無理。

と思ってここも対策しました。
4年くらい後回しにしましたが、次男がなんとか保育園入園できたのを機に、
読むのが苦手な方の便利アイテムという”リーディングトラッカー”を購入。
読む視野が限定されるのでめっちゃ読みやすい!
目が滑ってどこ読んでいいか分からん問題がこれでひとまず楽になりました。

次は国語の問題集の導入。
Twitter(現X)でホストの皆さんに国語学習をしてもらうと営業成績が上がる、
という投稿を見て自分もやってみよ〜と購入。
正直過去国語はできたので(センター正答率96%)葛藤もありましたが、
読むことすらできないなら勉強し直すしかないじゃんね。

今出来ない自分を受け入れて夜中仕事の合間に勉強も始めました。

気付いたら、今

ちょうどその頃ウェブエイトに就職したので、
今までと全く違う職場環境、業務内容に四苦八苦。

緊張続きで「もう無理〜〜〜」と出勤したくない毎日でしたが
(自分があまりにポンコツなので今日は何やらかすのか怖くって)
ひとつだけ良かったのが、
マミブレったことで「タスク管理」をスキルとして認識できていたこと。

もともとそこはそんなに頭を割かなくてもなんとなく仕事出来ていたのですが、
マミブレったことでそんなあやふやなのは無理!!
と、きちんと書き出す、確認する、管理する…そんなことをするようになっていました。
(完璧に出来ていたとは言いませんが…)

事務の仕事は細かいタスクが山ほどあったので、
逆にマミブレってなかったら「わたし事務仕事向かない」と向き不向きだけの問題にして早々に諦めていたでしょう。

マミブレっていたからこそ、
新しい業務にも馴染む努力が出来たんだと思います。

そして読書の方も、実はウェブエイトは木鶏会という読書会があるのでトレーニングには最適。
夜中の勉強と合わせて、気付いたら普通に本も読めるようになっていました。
今は子供の図書館通いに合わせて一冊だけ自分の借りたい本を借りるのが楽しみです。
(先週急に懐かしくなってムーミン谷シリーズ読みたい!と思ったものの、見つけられずに同じ作者の「ソフィアの夏」読んだら大当たりでした。トーベ・ヤンソンさん…すげえ作家だ…)

終わりに。

ここまで読んでくださった方、本当にありがとうございます。

マミーブレインに悩む方に…と思って書き始めたのに、こんなに長くなってしまいました…。
(こういうとこやっぱポンコツ)

正直「できない」自分と向き合うのは、しんどいです。
でも、できない現実がある以上はそんな自分も受け入れましょう。
今少しでも出来ることから少しずつ積み重ねていけば、あなたはちゃんと前に進めます。

マミーブレインは、出産のあとに訪れる、ひとつの変化です。

わたしはフリーランスの時も、
ウェブエイトに就職した今も、
わたしの能力や環境を理解して思い遣ってくださるありがたい方々に恵まれたおかげで、
“仕事をする自分”を組み立て直すことができました。

正直わたしにとってのマミブレは、今や少し遠い記憶です。
(上記は5〜2年前の出来事です)

現在はもともとのポンコツと格闘するどう転んでもすっとこどっこいな内川ですが、
こんな体験でも誰かの安心や希望につながったり、世間への認知につながったら嬉しいです。

自分で言うのもなんですが、
産後の母体は大変です。

でもいつまでも産後じゃない。
仕事も人生も、いっしょに楽しんでなんとか生きましょう。

愚痴とかあったら気軽に内川まで送ってくださいね。

それではまた!

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