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社会性ってなんだろう?
こんにちは。
ウェブエイトの“孫の手になりたい”石田ゆずまです。
みなさんには、「思い出すと胸がざわつく言葉」や「苦手意識のある概念」ってありませんか?私にとってのそのひとつが 『社会性』 という言葉です。
「身だしなみ」「立ち居振る舞い」「距離感」「しきたり」──
そうした“正しさ”を守ることが社会性だと思ってきた私は、
いつもどこかで 『社会性がなくてすみません…』 と申し訳なく感じていました。
だから私は、その言葉を避けるようにして、
代わりに「多様性」「自分らしさ」という柔らかい言葉を選んで生きてきました。うまく避けながら。
つい先日、あるセミナー前に声をかけられました。
「ゆっちゃん、次はもう少しフォーマルな服装で来られる?」
私はそういう服装をすると、なぜか体調を崩してしまうことがあります。
そこでこう伝えました。
「申し訳ないのですが、私はフォーマルな服だと1週間、体調が悪くなるので、いつものスタイルで講師をいきます」
その場は理解していただけました。
でも同時に心のどこかで、「ああ、また“社会性”から外れてしまった」と落ち込む自分がいました。私にとってこれは、静かだけど大きなストレスです。
そんな折、プライベートで聴きに行った講演で、
不登校支援やフリースクールを運営している 西野博之さん がこう言いました。
「社会性とは、人を信じる力のことだよ。」
社会性とは、集団の中で正しくふるまうことでも、
マナーを完璧に守ることでもない。
たとえ1対1でも、
「この人なら信じてもいいかな」と思える関係が生まれること。
そして、
“誰かひとりでも、自分を信じてくれる存在がいると感じられたとき、
その子は社会性を手に入れる”
西野さんはそう言いました。
その言葉に触れた瞬間、私は感じました。
私は服装や振る舞いでは、
世間で言う“社会性”に当てはまらないことがあるかもしれない。
けれども、あなたと私の関係において、信じてもらえる人間でありたい。
そして、私があなたを信じたい。もし、それが「社会性」と呼べるなら私は自信をもって「社会性」を持った一人の人間でいたい。
そう思った出来事でした。
